イベント

科学技術映像祭
2020.04.13(月) - 2020.04.17(金)
科学技術映像祭

科学技術映像祭は、優れた科学技術映像を選奨することで科学技術への関心を喚起するとともに、その普及と向上をはかり、社会一般の科学技術教養の向上に資する ことを目的とした映像祭。

第61回目を迎える今年は、「自然・くらし部門」「研究・技術開発部門」「教育・教養部門」の3部門に対し、 製作者、企画者(スポンサー)、テレビ局、および学術研究機関など、計35機関から52作品(2019年1月1日から2020年1月24日までに完成または放映された作品)が出品され選定されました。選定された作品には、内閣総理大臣賞(1作品)、文部科学大臣賞(3作品)、部門優秀賞(6作品)、特別奨励賞(1作品)、つくば科学万博記念 財団理事長賞(1作品) 、新技術振興渡辺記念会理事長賞(1作品) 、科学技術館館長賞(1作品)が製作者ならびに企画者に贈呈されます。

 

今回はこだてみらい館では、4/13~19の科学技術週間に合わせ、今年の受賞作品全13作をすべて上映!

細部までこだわって制作された数多くの番組を、当館シアターにて大画面・大迫力でお楽しみいただけます。

会期中はオープンからクローズまで連続上映中。ぜひこの機会に、はこだてみらい館で科学にふれてみませんか?

 

※新型コロナウィルス対策として、シアター内の座席の間隔を空けるとともに、作品の入れ替え時には座席消毒を行います。お客様にはご理解とご協力をお願いいたします。

 

10:15-11:07 「人間VSプラスチック」〈内閣総理大臣賞〉

RKB毎日放送株式会社

一見美しい福岡市の海。しかし近づいてみると、プラスチックごみや細かく砕けたマイクロプラスチ
ックが散乱していた。30年後には海を漂うプラスチックの量が魚を上回るという。生物への被害だ
けでなく、魚を通して人間の体内にも取り込まれているとの研究結果も明らかになった。世界は今、
プラスチックを使わない、作らない方向に舵をきっている。番組では、芸人が脱プラ生活に挑戦。エ
コ先進国ドイツの取り組みに加え、ベトナム・プラスチック村の驚くべき状況も紹介する。

 

11:10-12:39 「命巡る海・シャチの楽園」〈文部科学大臣賞〉

NHK札幌放送局

世界自然遺産・北海道知床。この海には毎年たくさんの生きものがやってくる。大群のイシイルカに
巨大なナガスクジラ。そして海の生態系の頂点に立つシャチ。アイヌの人々はこの地を“神々の遊ぶ
庭”と呼んだ。北の海から押し寄せる流氷が栄養分を運び、世界でも稀な豊かな海を作り出す。移ろ
う季節の中で様々な生きものたちが織りなす命のドラマ。4Kカメラの迫力ある映像と、俳優・音尾
琢真のナレーションで知床の大自然に迫る。

 

12:45-13:35「伊勢湾台風60年 色と記憶」〈文部科学大臣賞〉

株式会社CBCテレビ

60年前の1959年は、皇太子のご成婚をはじめ経済成長に活気づく日本の姿があった。しかし、
その年の9月に直撃した伊勢湾台風は、名古屋市南部を飲み込んだ。港の貯木場のラワン材が多くの
人々の命を奪った。その様子を写したカラー写真が2019年、初めて見つかった。CBCは筑波大
学の人工知能科学センターと契約を結び、見つかった写真の色も取り込み、所蔵する白黒フィルムを
AI技術でカラー化することに成功。その惨状が改めて胸に迫ってくる。その映像には、今の子ども
たちも息を飲むことに……。

13:40-14:29「NHKスペシャル スペース・スペクタクル プロローグ はやぶさ2の挑戦」〈文部科学大臣賞:教育・教養部門〉〈つくば科学万博記念財団理事長賞〉

日本放送協会

「私たち生命はどこからきたのか?」 この謎を解くため、はやぶさ2は“小惑星のカケラ”の採取
を目指す。だが、到着した星は想定外。星の形は球でなく菱形でいたる所3m大の岩で覆われ着陸場
所が無い。偵察のため降下を試みると、機体が異常を検知し緊急離脱…打ち続く試練に、着陸は半年
も延期。だが日本人科学者は諦めない。43才の若き総責任者・津田雄一は、トラブルには勇気を持
って撤退し新たな作戦を立て、果敢に挑戦を続ける。だが大勝負の着陸日、降下指令を送ると… そ
こに更なる想定外が待っていた。

14:35-15:27「メ~テレドキュメント 常滑エピテーゼ カタチとこころ」〈部門優秀賞:自然・くらし部門〉

名古屋テレビ放送株式会社

失われた体の部位を補う装具を“エピテーゼ”と呼びます。愛知県常滑市にあるマエダモールドの工
房を覗くと、本物そっくりの“おっぱい”が並んでいます。人工乳房です。人工乳房の役割は、「温
泉に入りたい」というささやかなものから、乳房の切除に踏み切るきっかけまで様々。エピテーゼは
人工乳房だけではありません。交通事故で全身に大火傷を負った女性から依頼がありました。「過去
は変えられないけど、未来は変えられる」と話す女性。常滑の小さな会社が作ったエピテーゼには大
きな役割がありました。

 

15:30-15:49「どこにひなんすればいいの?南海トラフ地しん 大つ波がくる」〈部門優秀賞:自然・くらし部門〉

株式会社映学社

大きな被害をもたらす津波について、発生の仕組みや性質を説明する。また、津波発生時に命を守る
ため、高いところに逃げる、川の側を避ける、避難したら戻らないという3つのポイントについて、
クイズ形式で説明する。そして、津波から命を守るための心がまえについて考えていく。津波がきた
らどう行動するかを普段からよく考えておき、家族、友達、そして地域の人たちといっしょに備えて
おくことが大切であることを訴える。

 

15:55-16:45「映像’19 未来医学者 世界初”iPS心筋”の10年」〈部門優秀賞:研究・技術開発部門〉

毎日放送

MBSは、筋芽細胞シート治療1例目の男性患者の取材を単独取材。この治療が成功した直後、澤教
授と山中教授との共同研究が始まった。心筋シートは、ほかの疾患より患者の体内に入るiPS細胞
の数が桁外れに多く、副作用を懸念する声もある。番組では約10年前、共同研究を始めた2人が当
時、想定していた再生医療の未来図と、研究を重ねたうえで見えてきた現実、課題、そして新たなる
展望とこれからの再生医療のあるべき姿を伝える。

16:50-17:40「ダイオウイカ大解剖 巨大生物 進化の謎」〈部門優秀賞:教育・教養部門〉

2dogs

作品は日本の海域で幻の巨大生物「ダイオウイカ」を探すことから始まる。沖縄での目撃情報を手掛
かりに、頭足類研究第一人者・国立科学博物館・窪寺博士と共に生息範囲を絞り込んでいく。日本海
に目撃情報が多数あることから富山湾で巨大生物との遭遇を待つ。5年に及ぶ期間を費やし、遂にダ
イオウイカを発見。手で触れる距離での撮影に成功。さらに生態の謎を解明すべく三重国立大学病
院・成島教授率いる医学研究チームとダイオウイカの解剖を実施。その模様を世界で初めて撮影。未
知の生物に秘められた謎に挑む。

 

17:45-18:10「ガリレオX 科学における仮説とは何か 仮説が世界を前へと進める」〈部門優秀賞:教育・教養部門〉

ワック株式会社

仮説とは「その真偽をともかくとして何らかの現象や法則性を説明するのに役立つ命題」とされてい
る。文明の誕生以来、私たちは見上げてきた星空の動きや生命の起源など、世界の不思議を読み解こ
うと思索を重ねてきた。そして 19 世紀を過ぎて漸く、データを集め、仮説を立て、予測をし、実験
や観察によってそれを確かめるという「科学的な」研究方法を手になじませたことで、科学は目覚ま
しい進歩を遂げることになる。歴史を紐解きながら、今注目される最新の仮説を紹介し、科学におけ
る仮説とは何かについて考える。

 

18:15-18:22「深海VR -海底に降り立つ」〈部門優秀賞:教育・教養部門〉

国立研究開発法人海洋研究開発機構

「海」それは地球の7割をおおっていて、海の93%が深海である。人類は、海をわたって広がり、
生活を豊かにするために海に挑み続けてきた。しかし、人類が把握している海底は全体の約10%に
過ぎないと言われている。では、深海とはいったいどんな世界なのだろうか-。多様な深海生物、頭
上に突き立つ熱水噴出孔、漆黒に広がる海底、360度映像ならではのあたかも自分が深海に降り立
つような臨場感で極限の世界に迫る360度映像作品。

 

18:30-18:46「礼文 日本最北の「遺跡の島」」〈特別奨励賞:教育・教養部門〉

北海道映像記録株式会社

約4千年前、利尻富士が聳える海を悠々と渡る人々の姿があった。縄文人と呼ばれる人達。彼らが目
指したのは日本最北の島、礼文島。縄文人達は一体何を求めこの島に渡り、どんな暮らしをしていた
のか。島内に残された遺跡と出土品から見えてくるのは縄文人達の高い技術と豊かな精神性、そして
ダイナミックな交易を行う姿。「世界的に見ても貴重な遺跡」と評価される礼文島の遺跡。礼文島が
縄文人やオホーツク人が行き交う文化のクロスロードであり、古代経済のセントラルプレイスであっ
たことをロマン豊かに紹介。

 

18:50-19:15「ガリレオX 電気を作る菌・食べる菌 研究進む!電気微生物の世界」〈新技術振興渡辺記念会理事長賞:研究・技術開発部門〉

ワック株式会社

ある田んぼの一角で、土の中にいる微生物の力で電気を起こす実験が行われていた。発電菌と呼ば
れるこの微生物の正体とは?また一方で、発電菌とは逆に電子を外から体内に取り入れる微生物の研
究も進められていた。その中には、電気エネルギーを使って有機物を作り出す微生物も存在すること
がわかってきた。この微生物は、生命誕生の場所と考えられている深海の熱水噴出孔と呼ばれる場所
で生育している可能性が示唆されているという。電気微生物の研究は、今、生命誕生のなぞをも解き
明かそうとしている…。

19:20-19:46「日本のチカラ 宇宙はみんなのもの~民間ロケット成功の先~」〈科学技術館館長賞:教育・教養部門〉

北海道放送株式会社

太平洋を臨む北海道大樹町。人口 5600 人、酪農と漁業が主な産業の町に世界と競う宇宙ベンチャー
があります。
インターステラテクノロジーズ=ロケットの開発会社です。
目指すのは、ホームセンターでも買える部品での格安ロケット製造、「宇宙の価格破壊」の実現です。
2019 年 5 月、彼らの小型ロケットは国内民間初の宇宙到達に成功。宇宙開発の夢が、優秀な人材を
人口減少に悩む田舎町に引き寄せています。

 

日時
4月13日(月)~17日(金)
10:15~19:46
参加費
無料(入館料別)
対象
どなたでも
備考
トラブル等によりスケジュールが若干変更になる場合がございます。
あらかじめご了承ください。